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自宅介護のストレス―かかりつけ医の支援で軽く:筑波大学ほか

(2023年6月19日発表)

 筑波大学と慶応義塾大学の研究チームは6月19日、高齢者などを自宅で介護する家族介護者が受けるストレスは介護者自身がかかりつけ医から心理的サポートを受けている場合には相対的に低くなることが分かったと発表した。家族介護者を対象にしたアンケート調査から明らかになった。かかりつけ医機能の強化や家族介護者支援の在り方を検討する際に役立つとみている。

 アンケート調査は茨城県内の3つの地域で要介護認定を受けている人を介護する家族介護者を対象に2020年11月から12月にかけて実施した。研究チームはこのうちかかりつけ医を持っている406人の回答を国際的に広く使われている評価手法を用いて詳しく解析した。

 その結果、高度なかかりつけ医機能を受けている家族介護者ほど、介護に伴うストレスが低いことが明らかになった。普段から相談に乗ってくれるかかりつけ医から継続的に幅広いケアや助言を受けている人ほど、家族の介護に伴うストレスが低いとの結果が得られた。

 研究チームは「家族介護者が抱えるストレスの低減という点においても、高いかかりつけ医機能が貢献しうる可能性を示唆している」とみており、今後のかかりつけ医機能の強化や家族介護者支援の在り方を検討するうえで役に立つと期待している。