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中華麺向けの小麦の新品種「タマイズミR」を開発:農業・食品産業技術研究機構

(2017年5月18日発表)

 (国)農業・食品産業技術研究機構は5月18日、収量が多く病気に強い中華麺用の小麦の新品種「タマイズミR」の育成に成功したと発表した。2年後に三重県で一般栽培を始める予定。

 小麦は含まれるたんぱく質のグルテンの量によって、弾力性と粘着性が変わり、用途が違ってくる。グルテンの量が多いものからパン、中華麺、うどんに使われ、少ないものが菓子に使われる。

 中華麺用の小麦には、これまで収量が多く弾力性のある品種の「タマイズミ」が使われてきたが、コムギ縞萎縮病にやや弱いのが難点だった。

 農研機構次世代作物開発研究センターは、多収の「タマイズミ」と病気に強い「ゆめちから」をこう配し、その中から病気に強い遺伝子と密接に繋がったDNA配列を目印に遺伝子を選抜した。

 この方法で長期間かかる品種改良が短時間で実現した。2019年から三重県で一般栽培を始める。関東や東海など温暖地での栽培に適しているという。