国土地理院、西之島の地形図を30日から提供―更新は25年ぶり、9倍に拡大:国土地理院
(2017年6月21日発表)
新しい地形図に旧島の海岸線(赤線)を重ねたもの
(出典:国土地理院ウェブサイト)
国土地理院は6月21日、噴火活動で面積が約9倍に拡大した西之島(東京都小笠原村)の2万5,000分の1地形図と火山基本図データなどを6月30日から提供すると発表した。西之島の2万5,000分の1の地形図の更新は25年ぶりという。
西之島は平成25年11月の噴火活動以降、陸地面積が拡大し続けてきたが、平成28年に活動がいったん沈静化した。最近再び活発に噴火しているが、今回提供開始するのは平成28年12月20日時点におけるもの。
海岸線と地形を表記した地形図、地形図の作製に利用した航空写真を30日に刊行、電子地形図、数値地図も同日オンライン提供する。
また、より詳細な地形が分かる2,500分の1の火山基本図データ「西之島」を新たに作成、2m間隔の等高線で表示した基図、基図を重ねて表示した陰影段彩図、空中写真画像に基図情報を重ねて表示した写真地図の3種のデータをホームページで公開する。
火山基本図データ「西之島」は防災計画や火山の調査、各種研究などでの活用が期待されるという。
海図と海底地形図については同じ30日に海上保安庁から発行される。