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探査車ローバ2機、小惑星リュウグウに着陸―小惑星探査機「はやぶさ2」から分離され探査を開始:宇宙航空研究開発機構

(2018年9月22日発表)

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高度約6kmから撮影したリュウグウ。2018年7月20日、16時頃(日本時間)に望遠の光学航法カメラ(ONC-T)によって撮影。©JAXA、東大など

 (国)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は922日、小惑星探査機「はやぶさ2」に搭載していたローバ2機から成るMINERVA-1(ミネルバ・ツー・ワン)を分離し、小惑星Ryugu(リュウグウ)に着陸させることに成功したと発表した。両ローバの状態は正常で、リュウグウ表面をホップして移動し、撮影した写真や各種のデータを送ってきているという。

 リュウグウに着陸したのはローバ-1A、ローバ-1Bと呼ばれる2機。いずれも直径18cm、高さ7cmの平たい円筒形で、重さ約1.1kg。ローバ1Aにはカメラが4台、1Bには3台搭載されており、ほかに温度センサー、光センサー、加速度計、ジャイロなどを積んでいる。

 リュウグウのような小惑星では重力が小さいので車輪では摩擦力が得にくく、また車体がすぐ浮き上がってしまって移動しにくいため、モーターの回転の反動を利用してホップする移動機構が用いられている。

 本体の「はやぶさ2」は、MINERVA-1を分離後、リュウグウの中心から約20km上空のホームポジションに92215時(日本時間)に戻った。

  「はやぶさ2」は地球の水や、生命を構成する有機物がどこから来たのか、惑星はどのように生まれたのか、といった太陽系誕生や生命誕生の秘密に迫るのが狙い。「はやぶさ2」の底面には、今回放出したMINERVA-1のほかにMINERVA-2を搭載しており、MINERVA-2には1機のローバが収納されている。この分離は来年予定されており、これら3機によるリュウグウ表面での探査活動などを経て、「はやぶさ2」は2020年末に地球に帰還の予定。