宇宙ステーション補給機「こうのとり」6号機、12月9日打ち上げ:三菱重工業/宇宙航空研究開発機構
(2016年10月7日発表)
「こうのとり」6号機(HTV6) CG ©JAXA
三菱重工(株)と(国)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、国際宇宙ステーション(ISS)補給機「こうのとり」6号機(HTV6)を日本標準時(以下、時間は全て日本標準時)12月9日夜にJAXAの種子島宇宙センターからH-ⅡBロケット6号機で打ち上げる、と10月7日発表した。打ち上げ予定時刻は同日22時26分頃。この時に打ち上げられなかった場合の予備日は翌日から12月31日までとなっている。
HTV6の打ち上げは当初、10月1日になっていたが、その為の射場整備作業中に配管に僅かながらも漏れが確認された。HTV6のモジュール結合を外して必要な処理を行ったので打ち上げが伸びた。「こうのとり」は現在、宇宙飛行中のISSへ生活物資や実験道具などを運ぶ国際補給船で、我が国が開発、打ち上げ、運用している。2009年9月の試験機以来、2015年8月の5号機まで、5機打ち上げられている。
「こうのとり」は直径約4m、全長10m弱の筒型で、観光バスが納まるほどの大きさ。機体は大きく分けて3つの部分からなり、最大約6tの補給器材が格納できるようになっている。「こうのとり」を打ち上げるロケットは我が国最大の大型ロケットH-ⅡAロケットを改良、さらに強力化したH-ⅡBロケットで液体酸素と液体水素を推進薬とする2段式で、高度約350~460kmの地球を回る軌道に約16.5tの衛星を乗せられる。