チリ火山の噴煙がニュージーランドに達したことを衛星使い観測
:国立環境研究所

 (独)国立環境研究所は6月14日、南米チリの火山の噴煙がニュージーランドにまで達していることを温室効果ガス観測技術衛星(GOSAT)「いぶき」のデータを使って観測することに成功したと発表した。
 この火山は、「プジェウエ火山」(2,240m)といい、去る6月4日半世紀ぶりに噴火した。同研究所は、(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)が2009年1月に打ち上げた「いぶき」から送られてくる画像データを利用して6月4日以降の同火山からの噴煙の行方をウオッチしていた。
 その観測によると、同火山の噴煙は、6月5日に隣国アルゼンチンの南部を通って大西洋の上空に入り、8日にはアフリカ大陸の南海上を通過してインド洋に達し、11日オーストラリア大陸の南海を経てニュージーランド上空に到達したことが確認されたという。

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