準天頂衛星「みちびき」で生じた異常の回避に成功
:宇宙航空研究開発機構

 (独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は7月29日、昨年打ち上げた準天頂衛星初号機「みちびき」で生じた異常状態を回避することに成功したと発表した。
 準天頂衛星は、日本のほぼ真上(天頂)を通る軌道を回る次世代の測位衛星。現用のGPS(全地球測位システム)より大幅に測位精度が上がり、位置を1m程度の誤差で知ることができるようになると期待されている。
 「みちびき」(打ち上げ時重量約4t)は、2010年9月11日、H-ⅡAロケット18号機で打ち上げられたが、去る7月28日に搭載するルビジウム原子時計に異常が発生、正常な測位信号を発信できなくなっていた。同衛星は、測位信号の生成に用いるルビジウム原子時計を2台搭載しており、使用していない予備の方に接続を切り替えて異常を回避したもので、正常に測位信号を生成し、「みちびき」の機能・性能に変化のないことを確認したとしている。

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