(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は1月4日、国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」内で植物の栽培実験を開始したと発表した。 この実験は、宇宙環境を文化・人文社会科学分野にも利用しようと同機構が公募した「文化・人文社会科学利用パイロットミッション」の一テーマとして開始したもの。 同パイロットミッションには、24テーマの応募が一般からあり、その中から選ばれた10テーマが「きぼう」を使って実施されることになっている。今回の実験は、その中の一つ、京都市立芸術大学・松井紫朗准教授提案のテーマで、実験のタイトルは「宇宙庭」。 栽培キットと呼ぶ植物の種子が入った培地4袋を「宇宙庭」に見立て「きぼう」内にセットしてその生長の様子をハイビジョンカメラで撮影、地上の庭との比較を行うことで人類と自然の関係、地球のかけがえのなさを浮き彫りにしようというのが目的。 「宇宙庭」で育てる植物は、ナデシコ、ペパーミント、カタバミなど12種類。「きぼう」に滞在している野口聡一宇宙飛行士の手を借りこれから約2カ月間にわたって栽培される。 詳しくはこちら |  |
「きぼう」内で栽培キット4袋がセットされた「宇宙庭」を持つ野口さん(提供:宇宙航空研究開発機構) |
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