核実験探知技術の国際研修を実施:建築研究所

 (独)建築研究所は1月4日、国際協力機構(JICA)、気象庁と協力して核実験探知技術の国際研修を1月7日から開始すると発表した。
 同研究所は、外務省から依頼を受け、核軍縮推進のための国際貢献として1995年から毎年、地震学を利用して核実験を探知する技術の国際研修を「国際地震工学研修グローバル地震観測コース」として実施しており、今回が15回目。
 開講以来これまでに69カ国から139人の研修生を受け入れており、今回は中国、コスタリカ、エジプト、インドネシア、マレーシア、パキスタン、パラグアイ、トンガの8カ国から11人が参加する。
 現在、「包括的核実験禁止条約(CTBT)」の発効に向け、同条約の遵守を検証するための国際監視制度の整備が世界各国で進められている。その柱の一つとして期待されているのが、地震学的手法による地下核実験の監視で、地震と核実験では震源の深さや地震波形の複雑さ、周波数成分が違うことを利用して地震と核実験を識別する。
 今回の研修は、3月5日まで約2カ月間にわたって行われる。

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