人工衛星「いぶき」使って観測した大気中のCO2とメタンのデータを一般に提供:国立環境研究所/宇宙航空研究開発機構

 (独)国立環境研究所と(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2月16日、JAXAの温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)を使って観測している大気中のCO2(二酸化炭素)とメタンの濃度データを2月18日から一般に提供すると発表した。
 「いぶき」が打ち上げられたのは、2009年1月23日。それから1年経ち、同衛星に搭載されている温室効果ガス観測センサーで測定した全球(全地球)の晴天域のCO2とメタンの解析結果を公開することにしたもの。併せて、副センサーの「雲・エアロソルセンサー」で得た雲情報(雲被覆情報)の提供も同日から行う。
 当面は、2009年の[1]4月6日~8日、[2]同20日~28日、[3]6月、[4]7月、[5]10月29日~2010年1月31日まで、の各観測データの提供を行い、2010年2月以降については観測の翌月に1カ月分まとめて提供する予定という。2009年8月~10月分も準備が整い次第提供する。
 同研究所のホームページ(http://data.gosat.nies.go.jp/)からユーザー登録を行えばデータをダウンロードできる。
 問い合わせは、同研究所地球環境研究センターGOSATプロジェクトオフィス(TEL029-850-2966)へ。

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温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(提供:宇宙航空研究開発機構)