緑茶の新品種を開発
:野菜茶業研究所

 (独)農業・食品産業技術総合研究機構の野菜茶業研究所は8月5日、緑茶の新品種を開発したと発表した。
 新品種は、名称を「さえあかり」といい、一番茶(最初に摘んだ茶)だけでなく夏茶の品質も良く、炭疽病(たんそびょう)や輪斑病に抵抗性を持つことから、温暖地に好適と同研究所は見ている。
 現在、日本で最も多く栽培されている緑茶の品種は「やぶきた」で、生産される全緑茶の約8割が「やぶきた」。しかし、「やぶきた」は、葉に褐色の円形の病斑ができる炭疽病や、葉枯れ・枝枯れを起こす輪斑病にかかり易い弱点があり、“ポスト「やぶきた」”の開発が望まれている。
 新品種「さえあかり」の収量は、一番茶・二番茶・三番茶共「やぶきた」を上回り、二番茶・三番茶では2倍以上になる。製茶の品質も三番茶まで「やぶきた」以上という審査結果が出ている。
 静岡県以南の温暖地で栽培でき、同研究所は既に品種登録を終えている。

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