「パワーエレクトロニクスコース」を新設
―TIA連携大学院に、来年2月の入試から募集
:筑波大学

 筑波大学は10月25日、同大学が新たな大学院教育システムとして推進する産学官連携による「つくばイノベーションアリーナ(TIA)連携大学院」に平成25年度から「パワーエレクトロニクスコース」を設置すると発表した。
 筑波研究学園都市(茨城・つくば市)では、筑波大学、(独)産業技術総合研究所、(独)物質・材料研究機構、高エネルギー加速器研究機構の4機関が連携して世界最先端のナノテクノロジー研究開発拠点構築を目指す「TIAナノテクノロジー拠点(TIA-nano)」作りが進められており、その一環として筑波大に設けられたのがTIA連携大学院。
 「パワーエレクトロニクスコース」は、トヨタ自動車(株)、(株)デンソー、富士電機(株)の寄付と産総研の協力によりスタートするもので、トヨタとデンソーの両社が併せて年間3,000万円、富士電機が単独で同3,000万円をそれぞれ平成25年度から3年間にわたって寄付、産総研が研究員と研究施設を提供する。企業3社の寄付で開設される2つの講座では、パワーエレクトロニクス領域の「実装・回路」分野、「パワー半導体とその応用技術」分野の教育と研究が行われる。
 同コースの担当教員は、教授4人、准教授3人、国内外からの客員教授6人など総勢17人で構成される予定で、「国内屈指のパワーエレクトロニクス分野の人材育成拠点になる」と同大学はいっている。
 同大学は、平成25年2月の大学院入試から募集を開始する。募集要項は、今年の11月下旬に公表する予定という。

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