「我が国の産業競争力強化に貢献」―中鉢良治新理事長
:産業技術総合研究所

中鉢良治新理事長(提供:産業技術総合研究所)

 (独)産業技術総合研究所は4月1日、4年間理事長を務めてきた野間口有氏が退任し、後任の同研究所3代目理事長に同日付けでソニー(株)前副会長(元社長)の中鉢良治(ちゅうばち・りょうじ)氏が就任したと発表した。野間口氏は、同日付けで同研究所の最高顧問に就任した。
 中鉢氏は、宮城県生まれで65歳。1977年に東北大学大学院工学研究科博士課程を修了するとともにソニーに入社、以来同社一筋できた“ソニーマン”。2005年社長に就任、2009年からこの3月末まで副会長だった。工学博士。
 中鉢氏は「理事長挨拶」で、産総研について「我が国有数の公的研究機関であり、多くの成果をあげている。産学官連携の推進については、わが国のオープンイノベーションハブとして機能することに多くに期待が寄せられている」と位置づけた。
 その上で産総研の使命について、「持続発展可能な社会の実現のため、産業界や社会との連携を深め、技術革新のみならず社会的・経済的な価値を創造していくことが公的研究機関である産総研に課された役目」として、価値の創造を強調。「これまでの産業界での経験を活かし、産総研がオープンイノベーションのハブとなるよう研究開発活動を一層拡充し、我が国の産業競争力強化に貢献していきたい」と抱負を述べている。

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