遺伝子組換えイネの隔離圃場での栽培実験計画を発表
:農業生物資源研究所

 (独)農業生物資源研究所は6月10日、今年度行う遺伝子組換えイネの隔離圃場(ほじょう)栽培の栽培実験計画書を発表した。
 それによると、栽培を行うのは、同研究所が遺伝子組換え技術を使って開発したいもち病や白葉枯病など複数の病害に抵抗性を持つ「複合病害抵抗性イネ」と、市販の薬剤散布で開花期の制御ができる「開花期制御イネ」。「複合病害抵抗性イネ」は、水田に植える4種と、畑晩播(はたばんば)といって水田ではなく畑に植える7種の計11種。いずれも、つくば市(茨城)の農業環境技術研究所内の隔離圃場(ほじょう)の水田と畑を使って栽培する。
 「複合病害抵抗性イネ」の水田での栽培実験は、7月から開始し、生育や米の収量を調べる試験のほか、11月から平成26年3月までかけて越冬試験も行う。もう一方の畑晩播は、作製した遺伝子組換えイネの野外栽培でのいもち病に対する抵抗性を評価するため実施するもので、8月から栽培を開始する。
 「開花期制御イネ」の栽培は、生育特性や開花期制御の様子などの評価を行うもので、7月上旬~7月中旬に隔離圃場に移植し、来年3月まで越冬性の調査も行う。

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