越谷・野田両市で発生した竜巻の被害を調査
:国土技術政策総合研究所/建築研究所

 国土交通省の国土技術政策総合研究所と(独)建築研究所は9月5日、埼玉県の越谷(こしがや)市から千葉県の野田市にかけ9月2日に発生した竜巻について実施した現地調査の結果(速報)を発表するとともに、その内容を国総研のホームページで公開した。
 この竜巻は、2日午後2時過ぎに越谷市で発生し、埼玉県北葛飾郡松伏(まつぶし)町を通過して約14km離れた野田市にまで達した。
 両研究所は、7人の調査員を発生当日と翌3日の両日、発生現場に派遣し、建築物などの被害を調べ、その状況を外観から判定する「強風被災度ランク」によって分類した結果の速報版を発表したもの。
 「強風被災度ランク」は、住宅のテレビアンテナが曲がる程度の「ごく軽微な被害」の「ランク1」から、▽瓦がずれる程度の「軽微な被害」の「ランク2」、▽屋根材が飛散するほどの「顕著な被害」の「ランク3」、▽多くの窓ガラスが割れる「甚大な被害」の「ランク4」、▽家屋が倒壊する「壊滅的な被害」の「ランク5」の5つのランクに分けられている。
 発表によると、今回の竜巻で「ランク1」以上の被害があった建物は、347棟で、内訳は▽「ランク5」が7棟、▽「同4」が27棟、▽「同3」が83棟、▽「同2」が114棟、▽「同1」が116棟、となっている。

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