(独)農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)の食品総合研究所は10月25日、同研究所食品工学研究領域の小林功主任研究員が農林水産省農林水産技術会議の「平成25年度『若手農林水産研究者表彰』」で「農林水産技術会議会長賞」を受賞したと発表した。
この賞は、農林水産業と、その関連産業に関する研究開発で優れた研究成果を挙げた40歳未満の若手研究者に授与しているもの。平成17年(2005年)度から実施され、今回が9回目。
小林主任研究員は農学博士で、37歳。食品の分野では、現在の乳化食品(食品エマルジョン)より保存性や物性の制御性に優れる「単分散エマルジョン」と呼ばれる液滴のサイズが均一な次世代の乳化食品が注目されている。
小林主任研究員は、その単分散エマルジョン液滴の大量製造技術の開発に成功、次世代乳化機に道を拓くとともに、食品エマルジョンの胃での消化性を高精度に評価・解析できるシミュレーターを開発、そうした功績が評価されて受賞した。
No.2013-42
2013年10月21日~2013年10月27日