殺虫剤抵抗性問題で中央農研と生物研合同の研究会

 (独)農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)の中央農業総合研究センターと農業生物資源研究所(生物研)は11月27、28日の両日、つくば市(茨城)観音台の農林水産技術会議事務局筑波事務所で合同主催の研究会を開催する。時間は27日が午後1時30分~午後5時5分、28日が午前9時~午後12時15分。テーマは、「殺虫剤抵抗性にどう対処すべきか―これからの薬剤抵抗性管理のありかたを考える―」。研究会は、広域化、多様化している殺虫剤抵抗性害虫に対し、抵抗性の現状と管理対策での課題、研究機関の役割などを検討、研究者や行政、農薬メーカーなど関係者の情報共有、協力関係の構築を目指すもの。27日は、「殺虫剤抵抗性害虫の発生の現状と対策構築における課題」として、ハダニ類、アザミウマ類、コナジラミ類、アブラムシ類などについて農薬メーカー、各県農業試験場などからの報告と生物研による「遺伝子情報を利用した薬剤抵抗性の機構解明と診断技術開発」の研究報告。28日は、「感受性検定法の検討(スライドショー形式による勉強会)」として各県農業研究センターや農薬メーカー研究者による個別の害虫を対象にした講義などが行われる。
 参加は無料。定員300人。申し込みは、氏名・所属・役職・連絡先住所・電話番号・Eメールアドレス、情報交換会への参加の有無を記載し、事務局の生物研昆虫科学研究領域へEメールで。問い合わせは、同事務局(TEL029-838-6079)へ。