東日本大震災からの復興・再生支援のため東北大と協力協定締結
:産業技術総合研究所

 (独)産業技術総合研究所は2月20日、東北大学と「東日本大震災からの復興・再生を目指した産学官連携・協力に関する協定」を締結したと発表した。
 産総研と東北大は、平成18年1月に学術と産業技術の振興を図るため協定を結び、これまで約8年間にわたり幅広い分野で研究交流を行ってきた。
 今回の協定は、産総研が今年4月、郡山市(福島)に「福島再生可能エネルギー研究所」を開所するのを機に、両機関が連携して再生可能エネルギーの研究開発と人材の育成に取り組み、東日本大震災の被災地での再生可能エネルギー産業の振興を支援し、同地域の復興・再生に貢献しようと新たに締結したもの。
 産総研は、新設する福島再生可能エネルギー研究所で、これまでに蓄積してきた研究成果を活用して再生可能エネルギーの大量導入を支える実証研究を推進することにしているが、今回の協定締結により東北大の理論・基礎研究のポテンシャルと、産総研の実証研究ポテンシャルを融合させた共同研究が可能になったとしている。
 その共同研究として、①「水素キャリア(アンモニア)を直接燃焼してガスタービンにより発電する技術の研究開発」、②「高密度水素貯蔵材料とそれを用いた安定的な水素貯蔵技術の研究開発」、③「高効率太陽電池(結晶シリコン太陽電池、量子ドット太陽電池)の研究開発」、④「都市近郊の未利用の地熱資源の研究開発」、の実施が既に決まっている。

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