西之島と一体化した新島、2カ月で10倍にも拡大
:国土地理院

 国土交通省の国土地理院は2月21日、同院保有の航空機「くにかぜⅢ」を飛ばして2月16日に撮影した小笠原諸島(東京)の西之島の空からの写真を公開した。同院の航空機による西之島の空中写真撮影は、昨年の12月4日、同17日に続いて今回が3回目。
 同院によると、噴出した溶岩の海面上の体積は約790万m3に増大し、先に観測した12月17日時点の約80万m3から2カ月で10倍にまで拡大していた。この体積は、東京ドーム(124万m3)の約6杯分にもなる。 
 また、今回撮影した写真を解析した結果、最高標高も12月17日時点の約39mより27m高い約66mになっていることが分かった。
 西之島は、東京の南約1,000kmの太平洋上に位置する火山噴火を続けている小島。昨年11月の噴火で、島の南端近くの海上に小さな島が新たに出現し、12月4日撮影の写真には西之島から南東に数百m離れた海上にその「新島」が写っていたが、その後も活発な噴火活動が続いて大量の溶岩が流出し、今回(2月16日)の写真では西之島と新島が接合、一体化している。

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上は、一体化し拡大を続けている西之島と新島、下は、北方向から見た立体図(提供:国土地理院)