遺伝子組み換えイネの栽培で交雑は認められず
:農業生物資源研究所

 (独)農業生物資源研究所は2月18日、遺伝子組み換えイネの交雑調査の結果を発表した。
 この交雑調査は、遺伝子組み換えによって得た「複合病害抵抗性イネ」2品種と、「開花期制御イネ」1品種の計3品種をつくば市(茨城)にある農業環境技術研究所の隔離圃場(ほじょう)の水田で栽培し、調べたもの。
 隔離圃場内の水田への移植は、昨年の6月と7月に行われ、これらの圃場を囲むように敷地の境界6カ所に開花期がその3品種と重複する指標作物の水稲「モチミノリ」を植えたポットを設置し、野鳥の飛来を防ぐ防鳥網を施すなどして育て、昨年の10月と11月に稲刈りを行い、隔離ほ場内の実験棟で自然乾燥させた。
 交雑は、「キセニア現象」と呼ばれる交雑により指標作物の種子の形質が変わる現象を見る方法で調べたが、指標作物「モチミノリ」から収穫した約5万8,000個の米粒中、キセニア現象が生じていたものはゼロ粒で、「交雑は認められなかった」としている。

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