九州など西日本向きの低アミロース米を開発
:農業・食品産業技術総合研究機構

 (独)農業・食品産業技術総合研究機構は4月3日、一般のうるち米(まい)よりアミロース(デンプンの一種)の含有率が低く、粘りの強いご飯が炊ける低アミロース米(まい)の新品種を開発したと発表した。
 低アミロース米は、ご飯の粘りが強い上に、冷めても硬くなりにくいことから、家庭用のほか業務用としても人気がある。
 新品種は、「ぴかまる」といい、九州をはじめとする西日本の平野部での栽培に向いているという。九州で安定して栽培できる低アミロース米は、これまでなかっただけに朗報となりそうだ。
 新品種「ぴかまる」は、①九州地域の米の主要品種「ヒノヒカリ」より移植栽培で9%、直播(ちょくはん)栽培で13%収量が多い、②食味は「ヒノヒカリ」と同等以上、③倒れにくい、④水田に直接種モミをまく「直播栽培」に向いている、⑤イネの主要病害のいもち病、縞葉枯病に強い―ことを確認しているという。
 すでに、「ぴかまる」は、福岡、熊本、鹿児島の九州3県で試作が開始されており、平成26年度からは岡山県でも試作が始まる。
 「ぴかまる」の種子の入手や試作についての問い合わせは、同機構九州沖縄農業研究センター 水田作・園芸研究領域の佐藤宏之氏(TEL0942-52-0647)へ。

詳しくはこちら