森林総研がシンポジウム開催

 (独)森林総合研究所は5月12日午後1時から、東京・弥生(文京区)の東京大学弥生講堂・一条ホールで公開シンポジウム 「ゲノム情報が拓く我が国の林業と森林管理」を開催する。近年のゲノム解析技術などの進展により、森林の健全性も遺伝子で診断できるようになってきた。このシンポジウムでは、ゲノム情報がもたらす将来の日本林業や森林資源管理について理解を深めてもらうことを目的にしている。主なプログラムは、東京大学大学院・井出雄二教授が「日本林業のための分子育種と森林管理」のテーマで、農業生物資源研究所・矢野昌裕センター長が「作物における次世代育種の可能性 ―ゲノミクスは作物育種をどこまで変えられるか―」のテーマで基調講演を行う。続いて、「ゲノム情報を活用したスギ有用遺伝子の探索」、「次世代エリートツリーの開発に向けたゲノム育種技術の活用」、「DNAを用いたサクラ栽培品種の識別・起源推定と資源管理」、ほかの話題提供、さらに、「樹木の分子育種と森林管理の将来展望」のテーマでパネルディスカッションが行われる。参加は無料。問い合わせは、Eメール:cj-genome@ffpri.affrc.go.jp