(国)国際農林水産業研究センターは7月28日、世界のコムギ研究の重点課題をまとめた「戦略的研究アジェンダ」がトルコで7月27日(現地時間)に開かれたG20(20カ国財務相・中央銀行総裁会議)の首席農業研究者会合で公表されたと発表した。
このアジェンダ(行動計画)は、日本をはじめとする16のコムギ生産国と、国際トウモロコシ・コムギ改良センター、国際乾燥地農業研究センターなどが参加する世界的なコムギ研究のネットワーク「コムギイニシアティブ(略称・WI)」がコムギの持続的な生産拡大を通じて世界の食糧安全保障を図ろうと作成したもの。
それによると、世界のコムギの中核研究課題は、①収量増加②病害虫防止③環境保全と持続的な生産④品質と安全の保証の4つと2つの分野横断的課題である⑤共盤技術開発と資源の共有⑥知識の交換と教育の6つについて、短期(1〜5年)、中期(5〜10年)、長期(10年以上)の期間別に取り組むべき研究活動として提案している。