(国)産業技術総合研究所は7月29日、(株)三井住友銀行と業務連携することで合意し、覚書を締結したと発表した。
産総研が持っている「技術シーズ・技術の目利き力」と、三井住友銀行の「ネットワーク」とを結び付け、ベンチャー企業の事業化支援やロボット分野など成長産業の振興などを行おうと締結した。
日本には、優れた技術シーズが豊富にある一方で、「エコシステム」(ベンチャー創造の好循環)と呼ばれる技術シーズと優れた人材や投資家が結びついてベンチャー企業が次々と創出される仕組みがまだ確立されていない。このため、国内の優れた技術を事業化し、育成するシステムづくりが喫緊の課題となっている。
今回の業務連携は、その課題の「エコシステム」をつくることを目指しており、①起業家の育成と、ベンチャー企業の事業化支援②企業の相互紹介③産総研による技術コンサルティングの提供④今後成長が見込まれる有望な成長産業の発掘などに取り組むとしている。