（国）農業・食品産業技術総合研究機構は9月14日、JAかごしま茶業（株）と共同で「べにふうき」緑茶に含まれるメチル化カテキン量を一定の範囲内に抑える生産工程管理法を開発、JAかごしま茶業がその技術で作った「べにふうき」緑茶ティーバッグを「機能性表示食品」として9月15日から販売すると発表した。
「機能性表示食品」は、科学的根拠に基づく機能性の表示を商品のパッケージに行うことが消費者庁から認められた食品。今年の4月からスタートした新たな制度で、抗アレルギー作用を持つ機能性表示食品の販売は、これが初めてという。
「べにふうき」は、1993年に同機構の野菜茶業研究所が開発した茶の名称。茶葉中にポリフェノールの一種メチル化カテキンを多く含むことから農研機構は、抗アレルギー作用に関する研究に取り組んでおり、2004年から、かごしま茶業と栽培法、摘採法、製茶法などの共同研究を行ってきた。
今回の成果は、「べにふうき」緑茶の生産ロットごとのメチル化カテキン含有量のばらつきをプラス・マイナス20％以内に抑える生産工程管理法を確立すると同時に、ティーバッグからメチル化カテキンを抽出する最適な方法を見つけて「べにふうき」緑茶ティーバッグを作り、抗アレルギー作用を持つ機能性表示食品として消費者庁に届け出を行い受理された。
