記者会見する大西宇宙飛行士(提供:JAXA)
(国)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は1月29日、国際宇宙ステーション(ISS)の第48次/第49次の長期滞在クルーに任命されている大西卓哉宇宙飛行士が、1月27日につくば市(茨城)のJAXA筑波宇宙センターで、報道関係者に訓練を公開し会見を行ったと発表した。
訓練は、日本実験棟「きぼう」のエアロックを模した施設で行われ、船外実験プラットフォームに設置予定の中型曝露実験プラットフォームや小型衛星放出機構を船外に搬出する準備の訓練が公開された。
記者会見では、これまでの訓練やミッションの概要を説明。学生時代に航空宇宙材料を学んでいたことから、材料実験にたずさわれることが楽しみであると語った。また、ロボットアームの走査技術は自身の一番の強みであると考えているという。
大西宇宙飛行士は、民間航空機のパイロット出身で2009年2月に油井亀美也宇宙飛行士とともにISSに搭乗する宇宙飛行士の候補者として選抜され、基礎訓練を受け、2011年7月にISS搭乗宇宙飛行士として認定されている。今回、筑波宇宙センターでの訓練を終えると、6月ころから米国とロシアでISS長期滞在に向けて最終的な訓練を行う。