(国)土木研究所は1月29日、平成27、28年度に新規に実施する3件の共同研究に参加する共同研究者を募集すると発表した。
27年度実施は、「画像解析による崩壊・土石流の検知技術に関する研究」。この研究は、渓流の監視画像を活用した崩壊・土石流などの土砂移動現象の検知手法を開発するもので、土砂災害情報として活用することを目的としている。共同研究の期間は、平成27年度~平成29年度。担当は土砂管理研究グループ火山・土石流チーム(TEL029-879-6875)。
平成28年度の新規実施分は、「後方散乱強度を利用した生物動態調査法」と「河道内植生の管理技術に関する共同研究」の2件で、いずれも水環境研究グループ河川生態チーム(TEL029-879-6775)が担当。
「生物動態調査法」では、減少する一方のアユの天然資源に対しての共同研究を行う。同研究所では、橋などの河川横断工作物による仔魚期のアユへの影響を捉える技術開発を目的に研究を進め、観測技術を構築しつつある。共同研究では、こうした技術の汎用化を目指す。研究期間は、平成28年度~平成29年度。
「河道内植生」では、同研究所が開発した河道内植生動態モデルに、河床変動過程を組み込み、植生動態を再現するなどモデルの改良・簡略化を行う研究。期間は、平成28年6月(予定)~平成30年12月。
応募申請書などは募集ページ(http://www.pwri.go.jp/jpn/research/joint/index.html)から。提出は、(国)土木研究所の各担当チーム(〒305-8516 茨城県つくば市南原1番地6)へ。応募の締め切りは、いずれも2月29日午後5時。問い合わせは、研究内容などについては各担当チームへ。その他は研究企画課(TEL029-879-6751)へ。