農研機構が市民講座「南の島の害虫退治」

 (国)農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)の中央農業総合研究センターは5月14日午前9時30分~同10時30分、つくば市(茨城)観音台の「食と農の科学館」で市民講座「南の島の害虫退治」を開催する。講師は、中央農研の守屋成一専門員。南西諸島や小笠原諸島では、果樹などの害虫であるウリミバエとミカンコミバエの退治に不妊虫放飼法と雄除去法という化学農薬に頼らない方法で成功した。これにより果物などの出荷ができるようになった。南西諸島ではサツマイモの害虫アリモドキゾウムシとイモゾウムシの退治を進め、久米島(沖縄)ではアリモドキゾウムシの一掃に成功した。しかし、平成27年夏、奄美大島にミカンコミバエが再び侵入してきたため、特産のタンカン類が出荷できないでいる。こうした害虫との戦い、防除について紹介する。参加は無料。定員は約70人。事前予約は不要。問い合わせは、中央農研(TEL090-2460-0423:4月1日以降は農機縁機構本部広報TEL029-838-8988)へ。