つくばに新研究棟3棟を建設:アステラス製薬

 アステラス製薬(株)は2月28日、つくば市(茨城)の同社御幸が丘研究センターに約300億円を投じて新研究棟を3棟建設し、基礎研究を筑波研究学園都市に集約すると発表した。完成は、2008年8月の予定。
 建設するのは、地上6階、地下1階の研究棟3棟と研究者が利用する居室棟、会議室や食堂などが入る厚生棟で、延べ床面積約85,000m2の施設。既存の建物と合わせると延べ床面積は約14万m2と現在の2.6倍になる。
 同社は、国内に創薬・開発研究を行う御幸が丘、東光台(つくば市)、東京(板橋区)の各研究センターと加島事業場(大阪市)など、8研究所体制でグローバル製品の継続的な創製を目指しているが、分散している研究機能の再編を行い、創薬研究を担当する分子医学研究所、探索研究所、薬理研究所、化学研究所、創薬推進研究所を御幸が丘研究センターに集約するため新棟を建設することにした。
 これに伴い、醗酵研究所を東光台研究センターに、開発研究を行う代謝研究所と安全性研究所を加島事業場に集約し、東京研究センターを閉鎖する予定。研究機能を再編することで新薬創製のスピード化と研究の高質化を実現、重複している研究設備や時間などコストの効率化を図る。

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