オオタカの行動圏の季節変化を解明:森林総合研究所

 (独)森林総合研究所は3月1日、NPO法人オオタカ保護基金と共同で、絶滅危惧種に指定されているオオタカの行動範囲とその季節変化を栃木県で調べたと発表した。
 調査には、栃木県の平野部で雄の成鳥14個体を捕獲して、電波発信機を装着してから放し、その個体を追跡することにより行動圏を明らかにした。
 その結果、繁殖期 (6月~8月)の行動圏は約900ha(半径1.7kmの円に相当する面積)、非繁殖期の行動圏は約1700ha(半径約2.3kmの円に相当する面積)だった。また、繁殖期の行動圏は、育雛期前半(6月~7月中旬、巣の中で雛を育てる期間)よりも育雛期後半(7月中旬~8月、飛び立てるようになった雛を育てる期間)に約30%増加した。この研究により、行動圏の季節変化を考慮したオオタカの保全対策を立てることが可能になった。

 詳しくはこちら