(独)宇宙航空研究開発機構は、ソロモン諸島地震による現地の被災状況を陸域観測技術衛星「だいち」で緊急観測し、4月9日その画像を発表した。 4月2日に起きたソロモン諸島地震は、マグニチュード8.1を記録、同諸島の各地に大きな被害をもたらしたが、同機構は4月8日に「だいち」を使って宇宙から被害の状況を撮影した。 緊急観測は、衛星から発射した電波の反射を捉える合成開口レーダー「パルサー(PALSAR)」と、カラー撮影が行えるセンサー「アブニール(AVNIR)2」で行われた。 その結果、震源近くのニュージョージア島では、プレート(岩板)の衝突による地形変化と見られる陸地の拡大が生じていることが「パルサー」で得た白黒画像から判明した。 また、「アブニール2」で捉えたカラー画像からギゾ島の南部では、津波によって海岸部の樹木が大幅に減っていることも分かった。 詳しくはこちら |
【被災前】 |  |
【被災後】 |  |
「アブニール2」で捉えたギゾ島南部の被災前(上の写真)と、被災後(下の写真)のカラー画像。赤い部分が樹木で、被災後減っているのが分かる(提供:宇宙航空研究開発機構) |
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