外来二枚貝の繁殖が霞ヶ浦で拡大していることを確認
:農業環境技術研究所

 (独)農業環境技術研究所は4月13日、特定外来生物に指定されている二枚貝「カワヒバリガイ」の分布が霞ヶ浦(茨城)湖岸の約半分にまで広がってきていることが調査の結果分かったと発表した。
 カワヒバリガイは、1990年代に西日本に侵入した中国原産の二枚貝で、在来生物の生息地を圧迫したり、農業用水の取水配管を詰まらせたりするといった被害がでている。
 関東地方でも2005年に一部地域でカワヒバリガイが確認されているが、今回の調査結果から見て「霞ヶ浦には2004年かそれ以前に侵入したものと考えられる」と同研究所では言っている。
 調査は、2006年6月から9月まで霞ヶ浦湖岸の水深1mより浅い場所を対象に行われ、90地点中41地点でカワヒバリガイの生息を確認した。また、生息範囲が拡大しつつあることも分かった。
 今後の分布拡大をモニタリングするため、同研究所ではこれからも霞ヶ浦のカワヒバリガイ調査を行っていくことにしている。

 詳しくはこちら