(独)農業生物資源研究所は9月19日、つくば市(茨城)の(独)農業・食品産業技術総合研究機構作物研究所の高機能隔離ほ場を使って栽培した遺伝子組み換えイネ(スギ花粉ペプチド含有イネ)の収穫作業を報道陣に公開した。
このイネは、同研究所がスギ花粉症の症状緩和効果を持つコメの実現を狙って開発した品種で、6月28日に隔離された実験用水田約2000m²に植えた。
開発当初から食品用(主食用)として商品化を目指していたが、今年1月、厚生労働省が「医薬品に当たる」との判断を示したことから、この日収穫した約800kgのコメは今後の研究用試料として利用される予定。
このスギ花粉ペプチド含有イネを医薬品に利用するための研究は、別途企業の手で進められている。
No.2007-37
2007年9月17日~2007年9月23日