(独)宇宙航空研究開発機構は10月12日、月周回衛星「かぐや」の残るもう1基の子衛星「VRAD衛星」を同日午後1時28分分離することに成功したと発表した。
分離したこの子衛星は、「ブイラド衛星」と読み、重さは50kg。月の周りを近月点100km、遠月点800kmの長楕円軌道で周回し電波を送信して月の周りの重力場を測る機能を持つ。
同機構は、「かぐや」に搭載した2基の子衛星を無事分離できたことから、10月9日に分離した「リレー衛星」の愛称を「おきな(OKINA)」、「VRAD衛星」のそれを「おうな(OUNA)」と命名した。
「かぐや」の名は、「竹取物語」のかぐや姫に由来するが、そのかぐや姫を愛しんで育てた「翁(おきな=おじいさん)」と「媼(おうな=おばあさん)」にちなんで付けたという。
No.2007-40
2007年10月8日~2007年10月14日