超高速インターネット衛星の愛称「きずな」に決定
:宇宙航空研究開発機構

 (独)宇宙航空研究開発機構は10月10日、(独)情報通信研究機構と共同で開発を進めている超高速インターネット衛星(WINDS)の愛称を「きずな」に決定したと発表した。
 この衛星は、我が国の全ての人が「いつでも、どこでも、安心して」高速通信サービスを受けられる本当の意味での「ユビキタス社会」を実現することを目指し、早ければ2007年度中に打ち上げることになっている。
 6月からの愛称募集には、9,657件(有効応募総数は8,799件)の応募があり、内452件が人と人をつなぐ「絆」になってほしいという期待を込めての「きずな」だった。2番目に多かったのは 高速通信をイメージした「はやて」だった。
  WINDS「きずな」は、同機構の筑波宇宙センター(茨城)で最終確認試験を実施中で、11月上旬には同機構の種子島宇宙センター(鹿児島)に輸送。12月下句から打ち上げに向けたリハーサルを開始し、H-IIAロケットで打ち上げる予定となっている。
 宇宙と地上のネットワークをつなぎ、超高速・大容量の通信技術を確認する最初の衛星で、将来はインターネットの整備が遅れた通信の不便な地域に、どこでも通じる快適な高速通信を提供するほか、遠隔医療や災害対策にも役立てるシステムを確立することにしている。

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軌道上の「きずな」の想像図(提供:宇宙航空研究開発機構)