関東大震災直後の調査地図を初公開:国土地理院

 国土交通省国土地理院は8月28日、大正12年(1923年)の関東地震直後に作成された調査地図「震災地応急測図」を9月9日からつくば市(茨城)の同院「地図と測量の科学館」で公開することになったと発表した。同地図が公開されるのは今度が初めて。
 関東地震は、大正12年9月1日に神奈川県相模湾沖80kmの相模トラフを震源に発生したM(マグニチュード)7.9のプレート境界型地震のこと。死者・行方不明者は、14万2000人に達し、今も「関東大震災」として語り継がれている。
 今年は、その関東大震災から85年目に当たり、「震災地応急測図」は同院が地図と測量の科学館特別展示室で9月9日から11月3日まで開催する企画展「地図にみる関東大震災」で公開することにしたもの。
 関東大震災では、国土地理院の前身の参謀本部陸地測量部が地震直後から大地の変動や災害の発生状況などの調査を行っており、測量簿や地図として残されている。今回の「地図にみる関東大震災」展は、それらの資料を中心に関東地震を振り返り、学ぶべきことを考えようと開催される展示会で、入場は無料。

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