(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は8月28日、JAXAなど3機関が共同制作した月の地形図が日本国際地図学会の優秀地図に選ばれ、「第1回(平成20年度)優秀賞」を受賞したと発表した。
受賞した地図は、JAXAの月周回衛星「かぐや」に搭載されているレーザー高度計を使って計測した月全球の高さ情報を処理し、国立天文台、国土地理院と共同で制作したもの。「かぐや」のレーザー高度計による月の高度計測点数は、2008年3月末時点で600万点以上に達している。地形図は、約113万点の高度観測データを使って作成したが、「さらに観測を続ければ、計測点の密度が向上し、より高精度な月の地形図が作れる」とJAXAでは見ている。
日本国際地図学会の優秀地図選定は、同学会の今年度の定期大会で実施が決まり、第1回の今回は月の地形図のほか2点が優秀賞を受賞した。
No.2008-33
2008年8月25日~2008年8月31日