(独)産業技術総合研究所、(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、(社)バイオ産業情報化コンソーシアム、(独)製品評価技術基盤機構は11月23日、様々なタンパク質が試験管の中で効率的に作れる「ヒトタンパク質発現用クローン」と呼ぶバイオ研究材料(バイオリソース)の提供体制を構築、同日から一般への提供(有料)を開始したと発表した。
価格は、1クローンにつき、大学・教育機関・国公立試験研究機関が15,750円、民間試験研究機関が31,500円。
このプロジェクトは、NEDOの「完全長cDNA(相補性デオキシリボ核酸)構造解析プロジェクト」の成果をもとに、ヒト全遺伝子の約70%にあたる約15,000種に対応するクローンを作製し、基本的に全てのタンパク質が合成できることが確認できたことから、一般研究者への提供を開始したもの。
産総研は、「このクローンを用いることで、遺伝子産物であるタンパク質を簡単に、またハイスループット(高効率)に生産することが可能になる」としており、機能未知のタンパク質の解析や、創薬研究などが促進されるものと期待される。
クローンの入手については、製品評価技術基盤機構 バイオテクノロジー本部 生物遺伝資源部門(TEL 0438‐20‐5763)へ。
No.2008-45
2008年11月17日~2008年11月23日