「J-PARC」利用で原子力機構、茨城県と協力協定を締結
:高エネルギー加速器研究機構

 (独)高エネルギー加速器研究機構(KEK)は11月18日、大強度陽子加速器施設「J-PARC」の中性子利用で(独)日本原子力研究開発機構(原子力機構)、茨城県と協力協定を締結したと発表した。
 J-PARCは、KEKと原子力機構が共同で東海村(茨城)に建設している世界最強の陽子(水素の原子核)ビームを作り出す加速器で、今年度中に第一期工事が完成する。
 高いエネルギーまで加速した陽子を標的の原子核に衝突させると中性子をはじめ、中間子、ミュオン、ニュートリノなどの二次粒子が発生する。J-PARCでは、陽子加速で発生したこれらの二次粒子を利用して素粒子物理、原子核物理、物質科学、生命工学、原子力工学の最先端の研究を行う。
 今回の3者協定は、これまでのハード建設を中心とした協力体制から一歩進め、中性子利用を促進するためのソフト面の強固な相互協力体制を構築する目的で締結した。

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